初心者にとってパソコンを自作するときに難しいのはどの辺?


たくさんのケーブルが初心者を惑わす

パソコンを何台も自作した人に自作の難易度を聞くと、とても簡単という答えが返ってくることがあります。実際、パソコンはほとんど決まったところにケーブルをつなげたり、あるいはパーツをネジで留めれば組み立てることが可能なので、自作未経験者が想像するほどには難しくないといえるでしょう。小さな部品を、はんだで基板に取りつけていくといった作業は一切ありません。では、初心者であっても簡単に組み立てられるものかというと、その認識も正しくないです。なんの苦労もなく、一つの疑問も抱かずに完成させるのは難しいでしょう。というのはケーブルの種類が多すぎてなにをどこに差し込めばいいのか混乱してしまう可能性が高いからです。

ケーブルを正確に差し込まないと起動しないことも

初心者がPCを自作する際、もっとも混乱しやすい部分として電源ケーブル、およびフロントパネルのコネクタケーブルの取り付けが挙げられます。電源からはATXメイン電源用のコネクタ、CPUファンのコネクタ、12Vのコネクタなどが出ています。これらを正確に差し込まなければなりません。差し込むのを忘れてしまった場合は、他をちゃんと組み立てても起動しない可能性が高いでしょう。どのコネクタをマザーボードのどのピンに差し込むのかはマニュアルを見ればわかりますが、たまに日本語のマニュアルが存在しないこともあるので大変です。フロントパネルのコネクタケーブルは差し込み口の形状がすべて一緒なので間違えないようにしなければなりません。

プリント基板設計は大別すると基板そのものの設計と必要な部品を組み込む作業があります。どちらも相応の経験が必要ですが、基板設計は専用のCADの操作、部品の組み込みは工作機械の操作に慣れていることが重要です。